大好きなんです。
こんな話を休み時間にしていたら、
知樹先輩と約束の昼休みになってしまった
「ほら、行っておいで!」
途中まで着いて来てくれた知佳
昼休みに風汰先輩と約束があったらしい
「ごめん、ありがとね!」
「はーいよ、後で聞かせてね!」
そう言って知佳はどこかへ行った
あたしが木のベンチに行くともう知樹先輩がいた
「待たせてしまってすみません…。」
「いいよ、気にしないで……」
やっぱりいつもと雰囲気の違う知樹先輩
「あのさ、いきなり呼び出してごめん。」
知樹先輩がそう言った。
その顔はどこか切なそうで……
初めて見た知樹先輩の顔
「琉斗と…何してたの…?」
琉斗先輩…!?
「昨日、琉斗と何してたの?」
知樹先輩があたしに近づく
「琉斗を待ってて、琉斗と帰ったんでしょ?」