大好きなんです。




“ 怜くんへ
渡すの遅くなっちゃってごめんなさい。
あたしか怜くんが持っててって言われたけど、怜くんに持ってて貰いたいです。
あ、返してくれてもいいよ!
莉乃 ”




莉乃から!?





あ、中学の時の男バスと女バスで書いた思い出ノートだ






莉乃の次に俺って聞いたな、確か……







ていうか、わざわざ手紙書いてくれたんだ






少し嬉しいな







俺が軽く笑うと女子がいたことに気づかされた






「篠宮くん?どうかした?」






「いや、なんでもない。ありがとな。」







俺はそれだけいい4階の空き教室に向かった












女子からの告白を断って部活あるからと言い体育館に走った






すぐに莉乃にお礼を言いたくて






俺が体育館に着くと莉乃は知樹さんと話していた






後で言おうと、部室に行き着替えた






バッシュを履いているとドアがノックされた






どーぞというとドアが開き莉乃がいた







「怜くん?ノート直接渡せなくてごめんね……」






え、なんで莉乃が謝る…?






「いや、ありがとな。」






「ううん。またみんなで遊びに行きたいね!」






「あぁ、そうだな……」






でも、俺は莉乃と二人がいい







こんな事莉乃には言えないけどさ……













「怜くん!?どうかしたの?」






気付いたら俺は莉乃を抱きしめていた
















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