大好きなんです。
「なんも。お前、今日勝手に帰るなよ?」
俺の胸の中で莉乃が動揺している
「俺はお前を待ってるからな……」
「う、うん……」
「…俺のこと忘れて知樹さんなんかと帰るなよ……」
俺はそれだけ言って部室を出た
タイミングがいいのか悪いのか慶大がいた
「おっ、怜!遅かったな、告白でもされてたのー?」
あぁ、嫌味みたいな言い方
でも実際は笑ってるからそうでもないな
「モテ男さんは羨ましいんだよ!」
と俺をバシッと叩いて隼斗のところに行った
知樹さんもまだ来ていなかったらしく、知樹さんが来てから部活が始まった
部活中も頭に浮かぶのは莉乃の事
忘れられそうにもないな……
それと同時に知樹さんの事も忘れられない
恋?ってこんなものなのか…?