大好きなんです。



急いできたのか少し息が乱れていた






「いや、俺は平気。急がして悪いな……」





待たされてるわけじゃないし、俺が待ってるんだから






莉乃に待たせているとか思われたくない







「…怜くん、どうかした?」






俺がそっぽを向いていたせいか、莉乃が不思議がって俺の顔を覗く






莉乃が俺に顔を近づけようとしても身長差がどうにもならない







頑張って覗こうとしている莉乃が可愛くて……








こんな事知樹さんに言ったら俺がどうなるか分からないけど







「…怜くん…?」







莉乃の方を見ると身長差から自動的な上目遣いが更に可愛い






莉乃が来た時からやばかった心臓がそれ以上にやばくなった






もう、心臓の音が莉乃に聞こえるかのように






俺は平常心を保つためにずっと聞きたかったことを聞いた







「なぁ、あの時の返事……まだ聞いてなかったよな…?」







「…えっ……」






いきなりで驚いたのか、驚くと思うけど中学の時のじゃなくて高校になってから言ったやつ







その時から知樹さんの事が好きなのは分かってた






だから、莉乃の返事も分かっていた同然







< 126 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop