大好きなんです。




部活が終わると知樹先輩が待っててくれる





そんな幸せなことは他にはないないくらいだった









ある日奏先輩がお休みした






片付けを一人でやっていたら遅くなってしまいそうだったので知樹先輩のところに行った







ノックしようとすると中から知樹先輩の声が聞こえた






「……来なくていい!もういい加減にしてよ、俺は言ったからね。来るなって!」





不機嫌なのか口調がいつもと違う







ノックするか迷っていたら知樹先輩が携帯を持ってドアを開けた






「莉乃ちゃん!?どうしたの?」





電話をしていたのかあたしに驚いている様子






「遅くなってしまいそうなので……」






「俺に先帰ってっていうこと?」





ばれてる!?




あたしが頷くと知樹先輩は笑いながら言った






「莉乃ちゃん一人で帰らせるわけにはいかないよ。俺も手伝うから一緒に帰ろ?」





あたしの好きな笑顔で言われたら断るなんて出来っこない!





そして、知樹先輩が片付けを手伝ってくれることになった











< 131 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop