大好きなんです。
「そんなこと俺に関係ない。
俺、お前のこともう知らないから。
莉乃ちゃん行こ……」
そう言うと振り返って歩き出す知樹先輩
あたしも知樹先輩に着いて行くように歩いた
「その子、知樹の彼女?」
後ろから聞いてくるその人
「だったら何?」
顔だけ後ろに向けていう知樹先輩
それから何も言ってこなくて、あたしたちはそのまま帰った
帰る間知樹先輩は何も言わずあたしも何も聞かなかった
お互い無言のままあたしの家に着いた
「ありがとうございました。では「待って……
家に入ろうとすると知樹先輩に呼び止められた
「さっきは本当ごめん。莉乃ちゃんに嫌な思いさせたよね……」
「いえ、大丈夫です……」
ごめんねと謝る知樹先輩
「もう謝らないで下さい……
あの、さっきの人って星川さんですか?」
ずっと気になっていたことを聞いた
知樹先輩は黙ったままでやっぱり聞いちゃいけなかったのかな……
「そう、あいつが星川だよ。」
悠梨さんに聞いたあの星川さんか……