大好きなんです。
気にするなって言われると余計に気になるよ……
「…気になる……」
怜くんはえっ!?と頬を赤らめて俯いた。
「なぁ莉乃、そういうのは知樹さんに見せてやれよ。」
え、知樹先輩!?
それにあたしはただ聞いただけだし……
「分かってないみたいだけど、それ他の奴らにやったら知樹さん妬くよ。」
怜くんはあたしの頭にポンっと手を乗せて言った。
なんかドキッとした。
それがなんでか分からないあたしはそのまま怜くんと帰った。
相変わらず知樹先輩は夜メールをしてくれた。
星川さんのこともあって最近は色々と気遣ってくれているみたい。
知樹、知樹って遥斗うるさいし…。
あたしと知樹先輩はなんにもないのに。
しばらくは星川さんも知樹先輩の前に現れなくなり、あたしは星川さんの存在を忘れていた。