大好きなんです。
知樹先輩に気づかれてないといいけどな……
あたしはずっとそんなことを考えていた。
いつの間にかエレベーターは5階についていて、知樹先輩があたしの手を繋いで歩き出す。
知樹先輩が振り向いてあたしが顔を上げるとにこって笑ってくれた。
すごい笑顔でもっと見ていたいくらい。
だったけど、すぐに知樹先輩が前を向いてしまったので一瞬で終わった。
抹茶のお店はそんなに混んでいなく、すぐに入れた。
パフェが人気みたいでお互い違うパフェを頼んで食べた。
途中、知樹先輩があたしのパフェをちょこちょこ食べた。
その度にドキドキしてしまうあたし。
これじゃあ知樹先輩といる限り心臓が持たなそう……
知樹先輩はちょこちょこあたしのほう見てるし……
あたしの心臓やばいかも…。
「食べないならもらっちゃうよ!」
知樹先輩があたしのパフェに乗っているお店特製の白玉を食べた。
最後に残してた一つなのに!!
「美味しい、美味しい!」
美味しいから残してたんだから!
「ひ、酷いですよ……」