大好きなんです。
駅まで歩いて電車に乗る。
知樹先輩はずっと手を繋いでいてくれた。
人が多いときにはぎゅって……
ドキドキしまくりで、心臓もちそうになかった!
電車の中は手は離したけど、知樹先輩はずっと隣にいてくれた。
電車を降りる時にまた繋いでくれて改札を出る。
「知樹っ!」
この声、星川さん…?
「…チッ……彼女も一緒なのか。」
え、今明らかに舌打ちしたよね…?
そうは言っても近づいてくる星川さん。
お構いなしに歩いていく知樹先輩。
それもあたしの手を握りながら。