大好きなんです。
部活の話や今日の話、他愛のない会話をしていた。
知樹先輩と話していると時間が過ぎるのも忘れてしまって…。
「莉乃!!知樹まで!?」
珍しく遥斗が買い物に行っていたようで公園の前を通り過ぎた。
「おぉ、遥斗!」
「何をやってる、こんなとこで!」
「何してる、って話だけど…。」
話噛み合ってない気が…。
「おい莉乃、帰るぞ!」
「え、ちょっと!」
遥斗があたしの腕を掴む。
「帰るぞ、じゃあな知樹!」
「ちょい待ち!もう少し莉乃ちゃんを貸してもらうよ?」
「…げっ……。」
遥斗があたしの腕を離す。
「じゃあ遥斗、あとでちゃんと送るから待ってて!」