大好きなんです。



莉乃はすぐ顔赤くなるな……




そういうところも可愛いな…。





「…知樹さん?……」





振り返ると怜がいた。





「怜、どーかした?」




「いえ、なんでもないですよ。


珍しいっすね、こっちにいるの……」





そういえば怜の言うとおりなんだよなー





基本他学年の廊下には行かないし。





「気晴らしだよ、怜が持ってるのは?」




「お化け屋敷の道具ですよ、俺のクラスそれらしいんで。」





怜っちお化け屋敷か…。




莉乃と行ってみたいな……




「じゃあ俺そろそろ行くんで。」




怜が何もなかったかのように行った。






クラスの中を覗いても莉乃がいなかった。




「おい、知樹!何してんだこんなとこで!」





あ、颯太だ。




颯太とは親戚で男バスの顧問であり監督。




「お前、サボりか!?」




「やだな、違いますよ。終わったんです。


颯太っち何やるんですか?」




「ったく、何度言えば分かるんだよ…。赤松先生だろ!?」




颯太が俺の足を軽く蹴る。




「いいじゃないですかー!

で、何やるんです?」







< 170 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop