大好きなんです。
莉乃はすぐ顔赤くなるな……
そういうところも可愛いな…。
「…知樹さん?……」
振り返ると怜がいた。
「怜、どーかした?」
「いえ、なんでもないですよ。
珍しいっすね、こっちにいるの……」
そういえば怜の言うとおりなんだよなー
基本他学年の廊下には行かないし。
「気晴らしだよ、怜が持ってるのは?」
「お化け屋敷の道具ですよ、俺のクラスそれらしいんで。」
怜っちお化け屋敷か…。
莉乃と行ってみたいな……
「じゃあ俺そろそろ行くんで。」
怜が何もなかったかのように行った。
クラスの中を覗いても莉乃がいなかった。
「おい、知樹!何してんだこんなとこで!」
あ、颯太だ。
颯太とは親戚で男バスの顧問であり監督。
「お前、サボりか!?」
「やだな、違いますよ。終わったんです。
颯太っち何やるんですか?」
「ったく、何度言えば分かるんだよ…。赤松先生だろ!?」
颯太が俺の足を軽く蹴る。
「いいじゃないですかー!
で、何やるんです?」