大好きなんです。
いつもの道を歩いて帰る。
「そういえば、莉乃はなんのコスプレ?」
えっ…。それは流石に恥ずかしいよ。
「…な、内緒です。」
「え、なんでよ。教えて?」
これは恥ずかしすぎるから言いたくないよ。
「だ、駄目です!明日の楽しみがなくなっちゃいます!」
「そうだね、明日のお楽しみだ!」
って、え!?あたし、何言ってるんだろ。
明日のお楽しみとか……。
「俺、午前担当ね。」
午前ってことは知樹先輩のところ行ける!
「莉乃は?」
「確か、11時から13時までです…。」
「良かった、莉乃のとこ行くからね?」
嬉しいけど、あの衣装は見られたくないよ!!
「あたしも知樹のところ行きます。」
あたしの頭に優しく手を置きながら知樹先輩は言った。
「待ってるよ。午後は二人で回ろう?」
「…はい。」
「じゃあ、約束。いつものところで待ってる。」