大好きなんです。
「ねえ、莉乃ちゃんってバスケやってたんだよね…?」
「やってたよ……」
「どこ中だっけー?」
「し…「莉乃は俺と同じとこ……」
「じゃあ、白沢だね!」
稜汰くんがまとめてくれた
それからみんなでプリクラ撮って現地解散した
帰る人がほとんどだったからあたしも変える事にした
あたしの家の方面には中学から一緒の怜くんと汰一くんがいた
汰一くんは高校にはいる前に引っ越して来たみたいで
帰りは3人で帰った
怜くんも汰一くんもそういうキャラじゃないけれどはなしをしながらゆっくり帰った
「じゃあ俺はこっちだから……」
「じゃあな……」
「バイバイ汰一くん!」
汰一くんと別れて怜くんと2人になった
少し歩いたけど沈黙が続く
何か話さなきゃと思っていた時怜くんが沈黙を破った
「なあ、あの時の事覚えてる…?」
「…うん……」
中学3年の時にあたし達にあった事
よくも悪くもない事
文化祭の時のちょっとしたいたずらだったみたいだけど……
あたし達にとってはいたずらってかんじではない事
「今更で悪いけど、あれ本当だから……」
怜くんが頬を赤く染めながら言った
「…え……」
「本当だから、それだけは知ってて欲しかった」
突然の事に驚いた
嘘だと思った、嘘だと思っていた
怜くんがあの時いった事
『俺が好きなのはお前だけだ!』