大好きなんです。
「はは、莉乃は可愛いだけじゃなくて面白い。
褒められるのは嬉しいけれど、お世辞だよー!!
「何も出てきませんよ…?」
えっ!?と驚いた顔の知樹先輩。
「え、俺が言ってるの全部本当ね…?」
「お、お世辞ですよ……」
すると、知樹先輩があたしの頭に手をのせた。
「俺が言ってるのに、信じられない?」
わぁ……知樹先輩顔近い…。
「はい…い、いえ!違います!!」
「どっちだよー!またしちゃうよ?」
知樹先輩があたしの唇を指でなぞる。
うぅ、さっきの感触がまだ残っているのに触られたら……
「だ、だめです……」
「どうして?」
「えっと、それは……」
心の準備出来てないし……
あたしの心臓バクバクし過ぎて可笑しくなっちゃうよ…。
「ん、でもしないよ。まだしない。」
まだ…?さっきはしたのに…?
「なーに、莉乃。してほしいの??」
知樹先輩があたしの頭をわしゃわしゃする。
「ち、違いますー!」
「なーんだ、そんな顔するからして欲しいのかと思ったよ!」
えっ、ど…どんな顔してたのあたし!?
「はは、嘘うそ!また赤くなっちゃったよ!」
知樹先輩、やっぱ最近意地悪かも……
でも、本人にはナイショにしておこ。