大好きなんです。
決めた想い
「えー!!知樹さんとキス!!??」
試合の後のことを聞かれ話せざるおえなかったあたし。
いくら昼休み中で誰もいない屋上だからって声が大きいよ、知佳。
部室に向かっていたらそのままあたしを連行していくし…。
「絶対知樹さん莉乃に気があるって!」
「絶対って……」
「知樹さん、好きでもない女子とキスするような人に見えないから…。」
た、確かに…。
その通りのことを言われ言葉に詰まるあたし。
すると、知佳が口を開いた。
「告っちゃいなよ、知樹さんに!」
「えっ、ちょっと……」
「そうだ!花火大会の日にさ?」
あっ、花火大会…。忘れてた。
「む、無理だよ……」
「大丈夫だって!!風汰にも言っとくから!」
え、風汰先輩!?それは勘弁……
「知佳そ、それは……」
「風汰にはからかわないでって言っといてあげるから!!」
ここまで言われたら何にも言えなくなっちゃうよ……
「あ、花火大会の詳しいことまだ聞いてないよ?」
あれ、言ってないっけ?と知佳。
「んじゃ、後でメールするよ!!」
ちょうどお弁当を食べ終わり知佳と屋上を出る。
それからあたしたちは教室に戻り午後の授業を受け終わったら部活へ向かった。