大好きなんです。
「莉乃知らないの?
怜くんかなり有名だよ!」
怜くんが有名…?
あたしが不思議に思っていたのが分かったらしい知佳
「色白で整った顔立ち……
女子のファンが結構いるみたいだよ!」
女子のファン…?
確かに怜くんはかっこいいと思うけれど……
そんなの初めて聞いた……
「ね、怜くんって彼女いるの?」
「い、いないと思うよ!」
「そうなんだ!じゃあさ……
教室がざわついて知佳の声が聞こえなくなった
「噂をすれば怜くんの登場だよ!」
え、怜くん!?
「キョロキョロしてるけど、誰か探してるのかな?」
知佳、テンション上がった…?
あたしがぼーっとしてると誰かがあたしの前に立った
「知樹さんから預かった、これ渡しといてって……」
怜くん!?
知樹先輩から…?
「あ、ありがとう……」
「それじゃ。」
怜くんはそれだけ言って教室を出て行った
それからちょっとすると、
「莉乃!今のはどういう事!」
知佳……
なんて説明しようか迷っていたら咄嗟に出た言葉か……
「部活だよ、部活のもの!」
「あー、そういう事ね!」
知佳は納得したみたいだった