大好きなんです。
だ、抱きしめる…!?
また、さっきみたいな感じかな…?
でも、あたしは嬉しい…。
「いきなりごめん、莉乃抱きしめると落ち着く…。」
「…えっ……」
「ごめん、なんでもない…。じゃあ行こう?」
知樹先輩なんかいつもと違う…。
せっかくの花火大会なのに……
「りーの!こっちこっち!!」
公園に着き無事に知佳たちと合流出来た。
「よぉ、知樹。」
「風汰か…。以外と似合ってるじゃん。」
あっ、そういえば知樹先輩も風汰先輩も浴衣!
いつもと違って新鮮。
かっこよさもいつもより増している気がするし…。
「そっちこそ。そういえば知佳お前ら同じ浴衣だな…。」
「気付いたぁ?色違いだよ!!」
「あぁ、似合ってる。知樹もそう思わね?」
「うん、よく似合ってるよ…。」
知樹先輩があたしを見つめて言う。
そんなに見られると恥ずかしいよ……
「ふふ、風汰も似合ってるよ!」
「当たり前だ、ほら行くぞ!」
風汰先輩が知佳の手を引いて行く。
「じゃあ俺たちも行こう?」