大好きなんです。


「ありがとうございます!」



「いーえ、
やっぱり莉乃ちゃんのだったんだね!」



やっぱり?



「部室にあって莉乃ちゃんが持っていたの見た事あったから後追いかけたんだけど……」



だから誰もいないのに電気付いてたんだ



それに入れ違いになっちゃって……



「わざわざありがとうございます。」



「そんなたいした事じゃないよ!
あー外暗くなっちゃったねー」



夏に近づいてだんだん明るくなったとは言っても8時を過ぎると暗い



「莉乃ちゃん、この後急ぎの用事ある?」



「ないです……」



知樹先輩の顔がパッと明るくなった



「もう暗いし送るよ、着替えてくるからちょっと待ってて?」



そう言って知樹先輩は部室の奥に行った



あたしもバックを取りに部室の外に行った





しばらくして知樹先輩が来て体育館を出た



「ごめんね、待たせちゃって!」



知樹先輩急いでくれたみたいだし……



そんなに待っていない気がする



体育館の戸締りをして学校を出た


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