大好きなんです。
学校に着くのが遅くなってしまったあたしは慌てていた
「もー莉乃ったら!」
知佳も呆れているみたい
朝から知樹先輩に会っちゃうし
いつも以上にバタバタしていた
そしてずっと待っていた昼休みになった
「屋上行こ!屋上!」
知佳は屋上に行く気満々
屋上なら人も少ないし話出来るよね……
階段を登って屋上につながる扉を開いた
ちょうど気持ちの良い風邪が吹いた
雲一つない青い空
きっと今のあたしの心はもやもやしている雲がたくさん……
「ねー莉乃、何かあった?」
「ううん、何にもないよ!」
嘘だーと知佳が言った
「話せる事なら話してよ?」
これ以上隠せないし隠すのも知佳に悪いと思って昨日の事を話した