大好きなんです。
知樹先輩と降りたのは大橋
やっぱり白沢で降りてくれたんだ!
駅から出ると雨が小降りになっていた
「今のうちに行こっか……」
傘を差し出す知樹先輩
あたしはそのまま傘の中に入った
駅から知樹先輩の家まで歩いた
歩幅を合わせてくれて歩きやすかった
「あ、莉乃ちゃん!遥斗には連絡した?」
遥斗!!
今まで忘れてた!!
「まだ…です……」
「それなら早く連絡しないとね!
遥斗の事だから凄い心配してるよ!」
楽しそうに笑いながら言う知樹先輩
知樹先輩も早めって言っているんだから早く連絡しよう
携帯を開きメールを打った
変に思われるのも嫌だからグタグタしないで短い文で終わらせた
あたしがメールを打ち終わった頃にはもう知樹先輩の家に着いた
新築のような一軒家
ドアを開け落ち着いた雰囲気の玄関
ここが知樹先輩の家なんだ