あたし


中島は淡々と話を続ける。



「みんな,うちに合わせてくれるから楽なんだけど一緒にいてもつまんないし。」



「だから仲良くしよーよ。本当つまんないし。柳井さん可愛いからうちとしても得だしさー」



あたしは中島のところまで行くと思いっ切りほっぺたを叩いた。



中島はビックリした表情をしてあたしを見つめた。



あたしはそのまま元の道を歩き始めた。



どうしちゃったんだろ………,あたし。




iPodの音量を一気に上げた。



嬉しいとか思っちゃった…バカみたい……



あたしには必要ない。



なにもかも。



あたしには。
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