あたし


「まあ雨だったら使えないんだけどね−」



『そうですよね』



あたしは,木の間から差し込む太陽を見ながら言った。



「…それでさ……」



あたしが上機嫌で空を見上げていると,高野先輩がさっきみたいに真剣な声になった。



…あっ…そういえば……



「俺がさ…なんで瑠璃ちゃんが気になり始めたか…打ち開けよ−かなぁなんて…」
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