先輩・・・x
気が付くと、俺は木山さんを目で追っていた。

なぜか木山さんの笑い声が聞こえてきて。

なぜか木山さんの笑顔が頭から離れないんだ。

これは好きという感覚に近かった。

でも好きじゃない。

木山さんはどこか遠くの人で好きになってはいけないような気がして。

一度木山さんが僕に明日の集合時間を聞いてきた。

その時の顔と声は今でもはっきり覚えているんだ。


あの時だな。

落ちたのは。
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