ピンク☆ゴールド【短編】
「ひ…酷いよぉ……。」
ぷぅと頬を膨らませて、錐生を睨んだ。
でも、そんな私をからかうように、錐生は私の頬をつんつんと、指で突いた。
「怒った薫も、可愛い〜♪」
「もうっ!からかわないでよ……っ、大悟の馬鹿…。」
ぷいと錐生に背を向け、スタスタと扉に向かって歩き出した。
そんな事しなくたって、私はきっと、錐生の事……好きになってたよ…?
「…待ってよ。」
いきなり後ろから抱きしめられ、私はバランスを崩し、すっぽりと錐生の腕の中に収まっていた。
ドキドキと高鳴る鼓動が、二人の距離を余計に縮ませ、私はもう、恥ずかしさに耐え切れなくなっていた。
「……行かないで?」
「え…?」
「ずっと…俺の傍に居てよ。もう、絶対離れないで。」
抱きしめる力が強まる。錐生の吐息が、私の耳元や首筋に掛かり、ピクッと身体が反応する。
「んっ……」
「薫……好きだよ。マジ、幾ら言っても足りねぇよ…。俺の…彼女になって?」
甘い囁きが、脳内を麻痺させる。身体に響き渡る、微かな痺れが、私をどうにかしてしまいそうだ。
「だい…ご?」
「ん…何?」
「私……鈍感でごめんね…?何時も大事な時に、大切な事に気付けないの…。だから本当に、苦労すると思う。でもこれだけは、はっきり言える…。」
やんわりと腕を解き、身体を錐生に向ける。そして、錐生の大きな手を握り締め、ゆっくりと口を開いた。
「私は…大悟が好き。大悟しか見えない。だから……こんな私で良ければ、私を彼女に…して下さい……。」
ぷぅと頬を膨らませて、錐生を睨んだ。
でも、そんな私をからかうように、錐生は私の頬をつんつんと、指で突いた。
「怒った薫も、可愛い〜♪」
「もうっ!からかわないでよ……っ、大悟の馬鹿…。」
ぷいと錐生に背を向け、スタスタと扉に向かって歩き出した。
そんな事しなくたって、私はきっと、錐生の事……好きになってたよ…?
「…待ってよ。」
いきなり後ろから抱きしめられ、私はバランスを崩し、すっぽりと錐生の腕の中に収まっていた。
ドキドキと高鳴る鼓動が、二人の距離を余計に縮ませ、私はもう、恥ずかしさに耐え切れなくなっていた。
「……行かないで?」
「え…?」
「ずっと…俺の傍に居てよ。もう、絶対離れないで。」
抱きしめる力が強まる。錐生の吐息が、私の耳元や首筋に掛かり、ピクッと身体が反応する。
「んっ……」
「薫……好きだよ。マジ、幾ら言っても足りねぇよ…。俺の…彼女になって?」
甘い囁きが、脳内を麻痺させる。身体に響き渡る、微かな痺れが、私をどうにかしてしまいそうだ。
「だい…ご?」
「ん…何?」
「私……鈍感でごめんね…?何時も大事な時に、大切な事に気付けないの…。だから本当に、苦労すると思う。でもこれだけは、はっきり言える…。」
やんわりと腕を解き、身体を錐生に向ける。そして、錐生の大きな手を握り締め、ゆっくりと口を開いた。
「私は…大悟が好き。大悟しか見えない。だから……こんな私で良ければ、私を彼女に…して下さい……。」