ピンク☆ゴールド【短編】
その後、式典は普通通り体育館で行われた。
私達の『恋人宣言』以外は―。
「お嬢と錐生が恋人同士!?」
「うっそぉ!?ホントに!?羨ましい〜!」
「だからー!超お似合い〜♪」
皆の反応はこんな感じ。
私はとても複雑な気分。
錐生の事を、自分でどう思っているのか解らないまま、恋人だなんて……どういう対応をとればいいのか解らない。
そんなこんなで、式典は終了したけど、私は忙しいままだった。
恋人宣言をした事により、沢山の生徒達に捕まってしまったのだ。
「お嬢、よかったなぁ!」
「錐生君ってどんな人!?」
「何処まで進んだの?」
そんな事聞かれたって……答える術がない。
私が困惑していると……。
「行こう、お嬢。」
すっ…と錐生が、手を差し延べてくれた。
本人達が目の前に現れたため、皆は益々騒ぎだす。
「おぉ、ゴールデンカップルのお出ましだぁ〜!」
誰かがそんな事を言い出すから、周りもその波にのって、更に盛り上がる。
そんな皆を見て、錐生はニッコリと悩殺スマイルで「これからよろしくね」なんて答えてる。
私が呆然と突っ立っていると、グイッと錐生に腕を引っ張られ、人だかりの輪を抜け出した。
「はぁ……ダメだよお嬢。ぼーっとしてちゃ。まぁ、助け出せただけましかぁ…。」
錐生は、屋上へ向かっている。
「ちょっと……これから授業よ?」
「いいんだよ。フケよう?」
何かを企んでいるような、妖しい笑みを向けて、次々と階段を上っていく。
「はぁ…。しょうがないわね、今日だけよ?」
「やりぃ♪てか、お嬢は大丈夫でしょ。元々天才だもん。」
「…錐生に言われて、嫌味に聞こえるのは私だけ?」
「うん、そう。お嬢だけ。」
クスクスと肩を震わせながら、錐生は笑う。
そうこうしてる間に、もう屋上の扉は見えていた。
私達の『恋人宣言』以外は―。
「お嬢と錐生が恋人同士!?」
「うっそぉ!?ホントに!?羨ましい〜!」
「だからー!超お似合い〜♪」
皆の反応はこんな感じ。
私はとても複雑な気分。
錐生の事を、自分でどう思っているのか解らないまま、恋人だなんて……どういう対応をとればいいのか解らない。
そんなこんなで、式典は終了したけど、私は忙しいままだった。
恋人宣言をした事により、沢山の生徒達に捕まってしまったのだ。
「お嬢、よかったなぁ!」
「錐生君ってどんな人!?」
「何処まで進んだの?」
そんな事聞かれたって……答える術がない。
私が困惑していると……。
「行こう、お嬢。」
すっ…と錐生が、手を差し延べてくれた。
本人達が目の前に現れたため、皆は益々騒ぎだす。
「おぉ、ゴールデンカップルのお出ましだぁ〜!」
誰かがそんな事を言い出すから、周りもその波にのって、更に盛り上がる。
そんな皆を見て、錐生はニッコリと悩殺スマイルで「これからよろしくね」なんて答えてる。
私が呆然と突っ立っていると、グイッと錐生に腕を引っ張られ、人だかりの輪を抜け出した。
「はぁ……ダメだよお嬢。ぼーっとしてちゃ。まぁ、助け出せただけましかぁ…。」
錐生は、屋上へ向かっている。
「ちょっと……これから授業よ?」
「いいんだよ。フケよう?」
何かを企んでいるような、妖しい笑みを向けて、次々と階段を上っていく。
「はぁ…。しょうがないわね、今日だけよ?」
「やりぃ♪てか、お嬢は大丈夫でしょ。元々天才だもん。」
「…錐生に言われて、嫌味に聞こえるのは私だけ?」
「うん、そう。お嬢だけ。」
クスクスと肩を震わせながら、錐生は笑う。
そうこうしてる間に、もう屋上の扉は見えていた。