親愛なるシャボン玉
ごくごく普通の、ごくごく平和な1日の始まり。

父親が新聞を読み、母親が花に水やりをし、飼い犬が縁側でアクビをし、娘は遊びに出かける為に洋服を選ぶ。

こんな日に悪い出来事なんて想像できるはずはなく、全てが順調だった。
ドラマなんかでよく言う“胸騒ぎ”なんてのもなかった。

ただただ平凡で、当たり前の幸せがあるだけだった―。
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