マー君の素敵な目覚まし時計
マー君の素敵な目覚まし時計
目覚まし時計が、リンリンなっても、お母さんがどんなに起こしても、お寝坊なマー君は、なかなかお布団から出ようとしません。
毎日、幼稚園のお迎えのバスが来るギリギリになって、やっと起きてきます。
そんな、マー君のお家に、子猫のミーがやって来ました。
マー君とミーは、すぐに仲良しになり、いっぱい遊びました。
次の日の朝。ミーは、窓の外の、とっても早起きな、小鳥さんの鳴き声で、目を覚ました。
ミーは起き上がると、もう、マー君と遊びたくて仕方ありませんでした。
そこでミーは、お寝坊なマー君の、足の裏をシッポでくすぐったり、お耳にジャレテみたりしましたが、マー君は、全く起きる気配はありませんでした。
どうしてもマー君と遊びたいミーは、ベッドの横の窓にひらりと飛び乗ると、マー君のお腹の上にダイブ!
これには、さすがにお寝坊なマー君も飛び起きました。
キッチンでは、お母さんが朝ごはんの支度をしていました。
「おはよう」とマー君が言うと、お母さんはビックリしました。
お寝坊なマー君が、誰にも起こされないで、一人で起きてきたんですからね!
マー君はお母さんに、いっぱい褒められて、嬉しくなりました。
次の日の朝も、また、次の朝も、またまた次の朝も、マー君とミーは早起きしました。
ミーはマー君の素敵な目覚まし時計になりました。
そんなマー君に、一つだけ困った事が有りました。
それは…
「ミー、今日は日曜日だよ。幼稚園お休みだから、起こさないでよ」
そう、そう。ミーには日曜日もお休みの日もないからね。
マー君とミーは、今日も一日、いっぱい遊びました。
ーおしまいー