狼系王子とナイショの社内恋愛
「殺し文句が得意ですね、高橋さんは」
「素直な気持ちを言っただけです。別に結城さんを殺そうとしたわけじゃありません」
「でもうっかり殺されるかと思いました」
ふっと微笑んだ結城さんが、ゆっくりと私に近づく。
押し倒された体勢の私に近づいて、唇が重なる手前で結城さんが妖美な瞳で私を捕え笑う。
「いつまでもおあずけくらってると欲求不満でどうにかなりそうなんですが」
「そんなのでは死にませんから安心してください」
そう言いながらも笑うと、結城さんも同じように笑って。
間もなくして唇が触れた。