+悪魔の咎め+





ふっ、と影が覆い被さる。


「……。」


「……。」







耳を塞ぐのをやめ、ゆっくりと顔を上げた。










「っ…!!」


「早く中に入れ、」


「っ…あッ。」





ピクッと眉を一瞬上げた

深い溜め息をつくと、グイっと私の腕を掴み上げる。意図も簡単に軽々と。





「ちょ…!!」




「動けねぇなら大人しくしろ。」








先程のようなドスの効いた声は
私には苦手だ。




―――コノヒトハ ダレ?






ガチャっと私の家に入りさりげにスリッパまで出してスタスタとフロアを歩く

なんかっ…馴染んでる!!






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