+悪魔の咎め+





今だ。



今、このヒトが油断をしているこの瞬間に
私が捕らえればいい。


掴みあげられた私の腕を捻り返し
そのまま、ねじ込み突き飛ばして、床に押し付けポケットから携帯で…







「オイ、…お前。」


「っ…!!」







「余計なことするんじゃねぇぞ。」




冷や汗が背中を伝う








「まぁ…アレをみて警戒するのは当たり前だがな。」


「……。」



「説明をする。それで決めろ―――敵か味方か。」










何を言っているの?

敵か味方か?




そんなことを何故私が―――決めるの?








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