+悪魔の咎め+
「……。」
「所謂、解禁日。」
名前を呼ぶ声の 余韻に浸っていた私は
彼の言っている言葉をよく、聞かなかった。
いや、聞き間違えなのか
それとも─────
「もう一度言おう、
お前は18の誕生日が来ると同時にその魂は狙われる。」
淡々と滑らかな舌ずりで
無表情に無愛想に放つ彼を
初めて殴りたくなった。
「っ…ごめんなさい、どういう事?」
「ん…分からないのか?お前は───」
「まって、私…死ぬの?」
ぴたりと彼の動きは止まった。
私は本当に死ぬのだろうか。
彼の反応は、yesと取っても良いのか。
「私…死ぬんだ……。」