+悪魔の咎め+





───プルルルッ



ビクッと身体が跳び跳ねた

電話の音が鳴り響く




「……。」


「……。」




今の雰囲気はあやうく流れそうになった。

…危ない、危ない。




「電話…出る。」


「ああ。」



彼は無愛想に言い放つ






トイレの近くに子機があり、ピッと音を鳴らし元気よく声をはっする。




「はい!神乃ですけど…、」


「神乃綾さんのお宅ですね?…私くし、〇〇病院の者でしす。」




──病院?




「母がどうかしたんですか?」


神乃綾とはお母さんの名前だ。





「はい、神乃綾さんは先程───」






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