+悪魔の咎め+





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「では、置き手紙がコミュニケーションと?」


「はい、お母さんは毎朝朝食とセットで。」


「ちなみに今朝は?」


「ええっと……あの、これ必要ですか?」


「いや、すみませんね…座談です。」



メモメモとなにやら手帳に書き出す

となりに立つ渋い叔父さんはただ私をみてくるだけ。




「…あの、お母さんは、」


「ん?」


「話では通り魔とお聞きしました。」


「ああ…そっか、」


「はい。…犯人は?」


「……。」


若い男の人と叔父さんはアイコンタクトをとりうなずいた。








「──犯人はなにも、覚えてないらしいんだ。」





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