+悪魔の咎め+
「悪魔に頼んだのは何だ?」
「っ…。」
「言ってみやがれ」
この悪魔っ…
「っう~…助けてっ!お母さんをっ…周りを…誰にも害を与えないでっ…!!」
口角を上げたのを確認した。
「俺が悪魔でも?」
「お願いっ…!!」
「了解した。…お前も周りも誰にも害を与えない。」
ぶわっと涙が溢れだす
次から次へと
沢山の涙が
「っう…ヒック…ふぇ、」
「ふぅ…じゃ、早速願いを叶えるか。」
「…っ?」
「お前は目を閉じて耳を塞いでろ。今回は──ものの数分だ。」
口元は笑っていた。
「あっ…!」
大きな翼は中を舞い 綺麗に飛び出した