+悪魔の咎め+





ぱたんっと一気に力が抜けその場に座り込む


「っ…。」



今日はどれだけ涙を流しただろう

もう進退が限界だ



だけども、彼がいてくれたから

彼が私のお願いを、頼みを、聞いてくれたから

少しだけ…安心してる。




「…ありがとうっ…悪魔、」




無愛想な顔つきだけども

頼りになるその、大きな黒い翼





「お母さんっ…」


ベットに視線を向ける



「ごめんなさいっ、」




私のせいで、こんな姿に。

だけどね、



今、悪魔が助けてくれてるから

悪いものを除去してくれてるから


大丈夫だよ、お母さんっ。





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