+悪魔の咎め+
背筋が凍る────
どうして忘れていた?
お父さんは元から“存在しない”と認知して
私の記憶から無くなっていた。
そんなことあり得る?
「…結愛ちゃん?本当に具合悪そうだよ、家まで送ってこうか?」
「っぅ…健っ、」
「ん…?」
「わたしっ…わたしっ!!」
「どうしたの?」
───今、誰も信じられない。
「……。」
「結愛?」
「…なんでもない、ごめん。」
私が悪いんだ。
私の存在が…。