+悪魔の咎め+
教室に入るなりクラスの顔は引き吊り情けの言葉をかける人もいた。
そんなことよりも、
───自分の周りの敵は何人?
私のお父さんの記憶を消したのは誰?
「……もしかして、」
────彼?
ドクンッ……ドクンッ………
───「俺はお前を…」
「っ…!!!」
あんな瞳で、声で、言われたのは初めて
切羽詰まったような、感情を露にしたのは
悪魔では初めて見た。
「違う、」
彼…じゃ、ない気がする。