+悪魔の咎め+





外を出ると曇り空はいっそう怪しくなる。

まるで…、




「考えすぎ…よね。」



悪魔があの化け物たちを追い払ってくれて

少なからずとも沢山消えていった。

私の目の前に現れることはない、はず。



「……。」


私が帰ったらまずは、お父さんに連絡しよう

もしかするともう病院に居るかもしれないし、
家に留守電が入っているかも。

だから、大丈夫。


私はお父さんを忘れたりしない。




「…お母さん、どうしよう。」



私…自分がおかしいのかもしれない。




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