+悪魔の咎め+
「結愛っ!!!!!!!!」
「っ…!!」
駆け寄ってきたのは悪魔だ
余裕のないその素振り。
私を探してた?
「お前っ、まさか…」
辺りを見渡し私の姿に目を見開く
綺麗な瞳がくっきりと。
「…この、数珠か。」
「数珠…?」
持っていたハンカチで彼は勢いよく私の顔を拭いた。
…やっぱり、お父さんみたいかも?
「お前のその手に持っているものだよ。あ、それで俺に触るな。」
「……これ、」
ふと見ると私の手には紙袋ではなく、綺麗な色の数珠が握りしめられていた。