+悪魔の咎め+





「…お前はそんな風に笑うのか。」


「え?」



じっと目を細めて私を見定めるように

……違うこれは、






「結愛、」




物欲しそうな顔で私の頬を撫でる

ゆっくりと、何度も。

だけどもう片方の手は、ぎゅっと繋がれたまま。






「……。」


「……欲しいものは?」




ん?と問う。


「…ココア。」


「了解。」



すっと手を離され彼はリビングへと向かった。



…何だか物凄く調子がくるう…な。






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