+悪魔の咎め+
自分の体温が高いからなのか
彼の体温は予想以上に冷たい。
「お前は…温かい。」
キュっとさらに強く、優しく
重なりあう体温は段々と、高くなる。
「結愛…。」
「なあに?」
耳元がくすぐったい。
「お前は…どうして…」
「……。」
「……どうしてなんだろうな?」
「え?」
あまりにも意味の分からない言葉に一度身体を離した。
「もう、終わりか?」
「え…あっ、違う…今のどういうこと?」
彼は肩を上げて
「さぁ?」
「……。」
悪魔のように微笑んだ。