+悪魔の咎め+





自分のこの手で、殺したんだ

───化物を。






まだ消えることはない

あの感触を

正確に言えば、あの時の体感を。






手に持っていた数珠

これは彼女から貰った物、

それが…こんなものだなんて知らなかった。



もしかすると、敵。

でもこの数珠を渡したということは、味方?




分からないけど…今日は顔を合わせられない

何て言えばいいのか

何を知っているのか。





「冷めるぞ。」


「…うん、分かってる。」


「全部食え。」


「…はいはい。」





< 97 / 106 >

この作品をシェア

pagetop