こっち向けよ





ハッキリしない頭のまま階段を下りる。



リビングにはテーブルを挟んで向かい合う母さんと舞。



朝からテンションが高めな二人はニコニコしながら話している。



「おはよ…」



「「おはよ~」」



俺には眩しい光景…



眠い。



「早く座って!おなか空いた!」



「ん―」



頭がボーッとしてゆっくり歩いている俺を急かすこの可愛い生き物は、サッサと覚醒させてくれる。





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