こっち向けよ







「紘見、だっけ?お前は時任の執事か?」



「いいえ。」




「なら、後始末任せた。」



言って走り出すと、は?と素っ頓狂な声が聞こえた気がした。




そりゃ、時任じゃないから後始末任せるとか意味わかんねぇよな。




テキトーですから。




あいつ、どうせ時任の執事だし。







_____その嘘つき執事が、俺の去っていく姿を見ながら微笑んでいたなど、知る由もない_____









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