こっち向けよ





子供から大人に近づくにつれ、俺はコイツのことが好きになっていった。



──でもそう気づいたときには遅かった──



だから俺は、コイツが無防備にしている間にそっと近づいて間近で見つめ、



そっと起こさないように頭に触れ、頬を撫でる。



幼なじみで良かった…



彼女の両親に信用を得ているうえ、訳もなくそばにいられる。



常日頃、神様に感謝している。



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