こっち向けよ





さすがに駄目だってわかってるからグッと堪えていると、



「早く服着てよ!」



と上目遣いで言ってきやがって…



「舞…」



手を伸ばし…かけた。



「じゃあ部屋の外行ってろ。着るから」



「…うん」



真っ赤な顔もふくれっ面もそのままに部屋を出て行く舞。



そんな顔しないでくれよ。



全部抱きしめて、俺のものにしてしまいたい。



部屋から一歩も出て欲しくなんかない…





< 33 / 226 >

この作品をシェア

pagetop