こっち向けよ
「ハイハイ」
でもここに舞が居ることが嬉しい。
優しく舞の頭を撫でた。
「わっわわっ!」
彼女はびっくりしてたけど、俺もびっくりした。
初めて舞にわかるように触れたし、体が自然と動いたから。
「なに!?」
「ごめん…つい」
俺が微笑むと、見てすぐにそらしてぽつりと
「もう…」
と舞は相変わらず可愛く怒った。
舞に彼氏が出来たのに、俺にそれを感じさせなくて、むしろ俺たちの距離が近づいたような気がした…