こっち向けよ





「ハイハイ」



でもここに舞が居ることが嬉しい。



優しく舞の頭を撫でた。



「わっわわっ!」



彼女はびっくりしてたけど、俺もびっくりした。



初めて舞にわかるように触れたし、体が自然と動いたから。



「なに!?」



「ごめん…つい」



俺が微笑むと、見てすぐにそらしてぽつりと



「もう…」



と舞は相変わらず可愛く怒った。



舞に彼氏が出来たのに、俺にそれを感じさせなくて、むしろ俺たちの距離が近づいたような気がした…





< 36 / 226 >

この作品をシェア

pagetop