こっち向けよ





「津川は鶴見と付き合ってんだろ?朝のあれはなんだよ。」



昼休みの屋上で、飯を食いながらクラスメートの木村が言ってきた。



「だから付き合ってないって言っただろ。木村は何年俺の友達なわけ?」



「五年でーす。」



中学からの友達で、コイツにはいろんなことを言える仲。



親友…ってやつ?



「だったら信じろよ」



「あれは誰がどの角度からいつみても好き合ってるように見えるんだって。俺もそー言ったろ?」



確かに言われた。



でも俺は信じなかったし、本当にそうだったらもっと辛くなると思ってた。




< 41 / 226 >

この作品をシェア

pagetop