ギフト!
教室の中がざわざわと少し騒がしくなった。
およそ女の子らしくないしゃべり方
綺麗な顔に宿るその無表情
そして何よりクラスを驚かせたのは、
学校で最も有名なファイブスギフトの内の1人
前田 透馬くんに声をかけたことだろう。
「……この学校には生徒会なんてものはないよ。」
前田くんはスポーツ少年らしく、爽やかな笑顔を浮かべて雅ちゃんに言った。
彼の周りがキラキラして見えるのは気のせいじゃないと思う。
彼は相当のイケメンだから、ただ笑うだけで華やかなのだ。
「昔はあったようだけど、なんでか廃止されたんだって。
だから―……」
前田くんは笑みを絶やさず、雅ちゃんに言って聞かせるようにしゃべり始めた。
しかし
「私が作るんだがね、生徒会」
雅ちゃんはそれを遮って爆弾発言をした。
「…は?」
前田くんが、爽やかスマイルのまま固まった。
そりゃそうだよ!もう、ホント、お願いだからそろそろやめてよ雅ちゃん…っ!!