ギフト!





そんな僕の思いもつゆ知らず、今度は雅ちゃんが前田くんに言い聞かせるようにもう一度



「だから、私が作るんだが。生徒会」



と、ゆっくり言った。



前田くんは固まったまま、雅ちゃんを見ている。



クラスの皆も、は?何言ってんだこいつ、みたいな目をしていた。



そんな彼らに追い討ちをかけるかのごとく、雅ちゃんは言った。




「ファイブスギフトを全員誘おうと思っているのだけれど、どうかね?」





前田くんから、ピキッと音が聞こえた気がした。





周りの生徒もざわざわとうるさい。



所々から

「渡瀬って残念な美人…なんだぁ…」

とか

「なにアイツ~!イケメンはべらせたいだけなの丸分かりだっつーの!」



とか言う声が聞こえる。



その意見には全然同意できないけど、僕だってびっくりだ。




だってまさか、ファイブスギフトのことまで話に出してくるなんて思ってなかったもの。




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